加工例EXAMPLE

【STUDY|材質】帯電防止?静電防止?高性能樹脂板(アクリル編part2)

電気・電子分野で悩まされる問題が静電気障害です。
樹脂材も静電気が発生するので、冬場の時期にアクリル等に触るとバチっと静電気が走って痛いと言うのは樹脂加工あるあるの一つではないでしょうか。
この障害を解消するために作られた帯電・静電防止のアクリル板があります。

1.特徴・特性

図面には静電防止、又は帯電防止と樹脂名が記載されるのですが、基本的に意味は同様です。
昔は防止剤が練りこまれているアクリルがあったのですが、現在では表面コーディングが主流となっています。
下記が図となります。


※積水化学HP(エスロンDCプレート)より引用

コーティングされているので、透明度が低くなるのでは?と思いますが、実際は通常の透明アクリルとほぼ同等(透過率87%)の透明度があります。
また、表面低効率が106~108Ω/□あるので、表面のチリやほこりが付きにくいです。
コーティングは紫外線の影響も少なく、耐久性も高いため屋外でも利用可能です。

2.使用用途

静電気を防止するために、電子・電気分野で多く使用されます。
・ディスプレイ・パネル・機械装置カバー
・電子機器カバー
・各種搬送トレー・ボックス
・半導体製造装置カバー
・クリーンルームの窓
などに使用されます。

3.加工

切削の加工については、通常のアクリル板と変わりありません。
しかしながら接着は、表面にコーティングされているので不向きです。
ボックス等を製作する場合には、ねじ切りやヘリサートを入れてねじ止めした方が良いでしょう。
折り曲げはコーディングは弱くならないので、可能です。

また各メーカーによる静電防止・帯電防止アクリルの型番は異なります。
弊社で使用する帯電防止アクリルは主に積水化学のエスロンDCプレートAC405Aが主です。

まとめ

各メーカーによりこの性能分野に強い材料があります。
静電気を防止する際には、通常の板材にコルコートと呼ばれる静電防止剤(スプレータイプ)を吹く方法もありますが、より強力なものは表面コーティングされている静電防止・帯電防止アクリルが良いと思います。
他にも静電防止・帯電防止の材料は、ポリカーボネート・塩ビ・PETもあります。
価格面を見ると帯電防止はポリカの次にアクリルが高価となり、近年はRoHSやJUMP等の電子・電気機器における特定有害物質の使用制限があるので、塩ビの使用は少なくなりました。

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