加工例EXAMPLE

【STUDY|材質】色略号、色番号等の図面表記について

板材や丸棒材の樹脂は、樹脂に着色剤や添加剤を混ぜて製造されます。
着色剤や添加剤により、樹脂に色が付けられるのですが、色の表記も図面上に多数あります。
図面上でよく見る、素材の色の表記には、種類があります。

 

1.色略号


図面表記では、色に略号を入れます。
例えば、POMは一般的に白と黒が良く使用される色、ABSはナチュラル色と呼ばれるクリーム色と黒があります。


・白:素材名‐W
・黒:素材名‐B
・ナチュラル(クリーム色):素材名‐N

このように、素材の名称や型番の後に色略号をつけます。

 

2.色番号


色の種類がたくさんある素材については、色番号と呼ばれる番号で確認します。
例えば、アクリルの色の種類は100種類以上もあり、色の他にも素材の特性が様々です。
各メーカーにより、型番や色番号は異なり、同じ名前の色でも、若干ですが色合いが違う場合もあります。


-シンコーライト(旧三菱レイヨン)社製、シンコーライト(旧アクリライト)
・無色透明:001
・骨白:402
・黒:502

-クラレ社製パラグラス
・無色透明:P
・骨白:M
・黒:502K

このように、各メーカーにより、色番や名称が変わります。

 

3.日本語


色番号や色の略号が分からない場合や、簡素化する場合は日本語表記の方法もあります。


・POM(白)
・ベーク(黒)
・無色透明アクリル

このように、素材名の後にカッコを付けて色指定したり、そのまま色と素材を表記する方法もあります。

まとめ

素材の色表記は、全てにおいて書かれているものではない(名称と型番のみだったりする)場合もあるのですが、型番が同じで、色のみが違うのであれば色の表記を入れます。
印刷などではpantoneやdicと呼ばれる色見本が存在します。
しかし、樹脂加工でも切削加工の場合は、板材や丸棒の色に限りがあるのであまり色見本はほぼ使用しません。
機械カバーやフィルムに印刷をかける場合には、pantoneやdicの色見本を使用して、サンプルと色見本をすり合わせながら確認していきます。
ちなみに、dicの色見本はスマホのアプリでもあります。
打ち合わせ時に色見本が無い場合は、非常に便利です。
「カラーガイド」で検索すると出てきますので、確認してみては如何でしょうか。


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