【STUDY|材質】これでひっかき傷も大丈夫!ハードコートアクリル(アクリル編part3)
金属に比べると柔らかいアクリル。
表面が傷つきやすいのが短所と言えます。
しかしながら、ひっかき傷を防止するためのアクリルがあります。
それが、ハードコートアクリルと呼ばれるアクリル、コーティング剤を施し、表面の硬度を増したアクリルです。
1.特徴・特性
まずは、ハードコートという名前の通り表面が硬化しています。
一般的に樹脂版(ポリカ等を含む)の表面硬度ですが、鉛筆芯の硬さである2Hをひっかくと傷がつきます。
これがハードコートのアクリルですと6Hのひっかき傷まで耐えられ、耐擦傷性が格段に高くなります。
日常で使用する環境ではまず傷がつきません。
また耐擦傷性の他にも、光学特性、耐候性、平滑性も優れているのが特性です。
2.使用用途
キズがついたら影響のある部品に使用されます。
・携帯電話等の小型液晶全面保護板
・TV全面板
・モニター全面板
・高速道路の防音板
・車両用窓ガラス
・各種建材
などに使用されます。
3.型番
各メーカーによるハードコートアクリルの型番は異なります。
・三菱ケミカル MRシリーズ 板厚0.5~15㎜
・日東樹脂工業 ハードコート板 板厚0.2~5㎜
等です。
弊社では上記両社のハードコート板を使用しています。
まとめ
アクリルは透過率が優れているメリットもありますが、傷に弱いデメリットもあります。
一般的に爪でアクリルをひっかくと傷がついてしまうので、ハードコートのアクリルを使用し、通常のアクリルに比べ、価格面は高価となりますが、キズをつけたくない場所に使用するのも一つの案です。
また、ハードコートの材料は、アクリルの他にもポリカーボネートもあります。
熱処理でのコーティングの為、接着・曲げ・レーザーなどには適しておりません。
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